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なぜ有名なのか、食べて分かりました。

#15 ジャントシクタン


今回の旅の目的は、旧市街を歩くこと。
せっかくなので、食事もできるだけ旧市街にある店を探します。

有名な店は、ハダンの新都市にも支店を出していることが多く、
そちらのほうが楽に食べられるのかもしれません。

でも、歩くのが好きな人間にとっては、
やはり旧市街にある本店のほうが魅力的に見えるのです。

今日の昼ごはんは、木浦で最も有名な食堂のひとつ、
ジャントシクタンです。

ジャントシクタンではいくつかのメニューを扱っていますが、
やはり一番有名なのは、ワタリガニ(花蟹)の身です。

ワタリガニの甘い身だけを取り出し、
真っ赤なヤンニョムで和えた料理です。

簡単に言えば、
ヤンニョムケジャンの身だけを取り出したもの、
と考えると分かりやすいかもしれません。

その評判は前から知っていましたが、
なぜか縁がなく、これまで一度も食べたことがありませんでした。
そして、今日。

ついにこの店を訪れることになったのです。

午後2時ごろの訪問だったので、
昼としては少し遅い時間でしたが、
店内はほぼ満席でした。

客の多くは観光客のようでした。

冬で通りは静かなのに、
ここだけはとても賑わっています。
さすが有名店です。

本当の名店は地元の人が多く、
観光客が多い店は少し信用できない、
そんな考えを持っていたので、
正直、少し不安もありました。

ワタリガニの身は一皿で2人前。
1人前という設定はありません。

ふふ。
慣れた一人旅の人間は、こんなことで動揺しません。
2人前をそのまま注文して、一人で食べるだけです。
食べられるだけ食べて、
残ったら持ち帰るか、残して出ればいいのです。

そうしないと、
一人旅で食べられるメニューがどんどん限られてしまいますから。

注文を取ってくれたおばさんは、
ご飯をたくさん出すから、ゆっくり食べていきなさいと言いながら、
2人前の注文を受けてくれました。

そして、ほどなくして、
あっという間に一卓が整いました。

もやし、味付け海苔、きゅうりの漬物、
熟成キムチ、大根の和え物、オムク炒め、テンジャンのスープ。
真ん中には真っ赤なワタリガニの身がたっぷり盛られ、
大きなどんぶりに白ご飯も山盛りです。

蟹の中でも、
ワタリガニの身は特に甘いことで知られています。

ただし問題は、
身を取って食べるのがとにかく面倒なこと。
それを、誰かが全部やってくれたとしたら?
おいしくないわけがありません。

赤いヤンニョムは少し辛いのではと心配しましたが、
実際に食べてみると、まったく辛くありませんでした。

辛いというより、
ピリッとしながらも甘く、
とてもおいしいヤンニョムです。

そこに甘いワタリガニの身が合わさり、
まさに極上の味でした。

白ご飯の上にワタリガニの身をのせ、
海苔で包んで食べるのが一番おいしく感じました。
ご飯にワタリガニの身とヤンニョムをのせて、
さっと混ぜて食べるのも良かったです。

2人前を一人で食べるので量もたっぷり。
遠慮せず、
思いきり食べられるのが嬉しかったですね。

途中で、
きゅうりの漬物やもやし、オムク炒めで口を整えながら、
あの真っ赤で甘い味を、
文字通り「吸い込む」ように食べ続けました。

なぜ有名なのか、
完璧に納得できる店でした。
いつ、どんな形で木浦を訪れることになっても、
必ずまた来たいと思える一軒です。

まさに、名・不・虚・伝!

韓国のおじさん、zzoosでした。


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zzoos

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