鹿児島と焼酎。
今回の旅行記ではずっとこの言葉をくり返しています。
飽きてしまったかもしれませんね。
でも仕方ありません。
鹿児島はほんとうに焼酎のまちです。
そして、わたしが鹿児島を旅する理由は
焼酎を飲むためなのです。
はじめて鹿児島に来たのは
2017年の九州一周の途中でした。
屋久島に行くために鹿児島からフェリーに乗り、
3泊4日の旅行(本当にすばらしかった!)を終えて、
もう一度鹿児島に戻り、1泊しました。
当時は鹿児島は静かな小さなまちだと思っていて、
屋久島から帰ったあとに1泊すれば十分だと考えていました。

その夜、このお店と出会いました。
天文館の南エリアにある焼酎バー「礎」。
そのころも日本の焼酎を韓国でよく飲んでいて、
鹿児島が焼酎の本場だということも知っていました。
それで「焼酎バー」を検索して見つけたのがこの店です。
焼酎バーに入るのは初めてで、
圧倒されるような雰囲気に一気にひきこまれました。
鹿児島の焼酎が千種類以上あると聞いて、
本当にびっくりしました。

黒豚ロースおでん、千本以上の焼酎、
城山展望台の景色、市立美術館。
そして、なにより静かでおだやかなまちの空気。
そんな全部に惹かれました。
だから、鹿児島は「また来たい場所」になり、
コロナが終わったあと、
今回が三度目の鹿児島です。

いろいろ書いてしまいましたが、
結局いいたいのはこれです。
焼酎バー礎は、
わたしが鹿児島を好きになった
大きな理由のひとつだということ。
久しぶりに行ったのに、
オーナーの池畑さんは
わたしを見て軽く会釈してくれました。

一杯目はソーダ割りをおすすめしてもらいました。
匠の華。
いちごの香りがすると言われて飲んでみると、
ほんとうにジャムのような甘くてかわいい香り。
この焼酎は珍しい「ブレンデッド焼酎」だそうです。
原料や仕込みで混ぜるのではなく、
芋焼酎と麦焼酎を別々につくってから
最後に合わせて仕上げる方法らしいです。

バックバーを見ていたら、
前から飲んでみたかった焼酎を見つけました。
佐藤の黄色いラベル。
佐藤・麦です。
佐藤・白は白こうじ、
佐藤・黒は黒こうじを使った芋焼酎。
そしてシリーズの最後が佐藤・麦で、
名前のとおり麦焼酎です。
ほかの2つは飲んだことがありますが、
麦だけはまだでした。

ロックで飲んでみると、
最初はアルコールが少し強く感じました。
でもすぐに麦のやわらかい香ばしさが出てきて、
すうっとバランスがととのいます。
やっぱり佐藤はよくできた焼酎です。
この日も体調があまりよくありませんでした。
たくさんは飲めないので、
2杯だけで帰ろうと思っていました。

するとオーナーが
「もう帰るの?」と言いながら
急にボトルを1本持ってきました。
麦ほっか。
オーナーはわたしの顔は覚えていても、
細かいエピソードまでは覚えていないようです。
この焼酎は、わたしが来るたびにすすめられたもの。
初めて来た日も、その次に来た日も。
そして今日もこれ。
コーヒーの香りがする不思議な芋焼酎です。

「これも前にすすめてくださいましたよね」
と笑いながら言うと、
今回はボトルを見せずに
グラスに少しだけ注いでくれました。
飲んで、どの焼酎か当ててみてと言います。
うん、出題の意図がわかりました。
味も香りもウイスキーのよう。
だったらウイスキーっぽい焼酎でしょう。
でも、ここはオーナーのねらいに合わせて
「ウイスキーです」と答えました。
するとボトルを見せてくれました。
薩州魂。
オーク樽で熟成した麦焼酎です。
最近、こういうウイスキーっぽい焼酎が増えています。
でも、わたしは焼酎がウイスキーと違うところが好きなのです。
そんな感じで今日も飲み終えて、
ホテルへ帰りました。
体調のせいで、今回の旅はあまり飲めていません。
焼酎バー礎。
たくさんの焼酎がそろっていて、
クラシックなバーの雰囲気が心地よいお店。
焼酎バー鹿ROKUとは姉妹店で、
最近は焼酎ビストロ郷もオープンしたそう。
天文館でいちばん勢いのある焼酎バーかもしれません。
満席のことが多いので、
行くときは代わりのお店も考えておくと安心です。
韓国のおじさん、zzoosでした。

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