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九州の北西のはしで出会った海

#7 波戸岬さんぽ


波戸岬でサザエのつぼ焼きを食べて、そのあとまわりをさんぽしました。写真が少し多かったので、前のポスティングには入れられず、別の記事としてまとめました。

先に言っておきますが、ここのさんぽは本当に良かったです。ここまで良いとは、まったく期待していませんでした。

ただサザエを食べたくて来た場所だったのに、思っていたよりずっといい景色に出会えました。そのおかげで、写真と動画をたくさん撮りました。

なのでこのポスティングは、話よりも写真と動画が中心になります。ぼくの写真と動画を通して、冬の海を少しでも感じてもらえたらうれしいです。

サザエを焼いてくれるおばさんのお店に荷物をあずけて、建物の外に出ると、すぐ波戸岬海水浴場が見えます。

静かな波と広い白い砂浜があるので、夏には家族連れの人も多そうな場所です。

ただ見て、聞いているだけで気分がよくなる冬の海の波。

冬でしたが、休日だったからか、人はけっこういました。家族旅行の人が多かったですが、カップルもとくに多く見えました。

ここがカップルにロマンチックな旅行先としておすすめされている場所だからかもしれません。

波の上でくだける日差しが美しかった。

海水浴場の横には小さなさんぽ道があります。道のそばには松の木が育っています。長くはないその道を歩きはじめました。

風は少しありましたが、日差しはよく、空はとても澄んでいました。気持ちのいいさんぽでした。波の上に落ちる光がくだけて、キラキラしていました。今回の旅行を計画するときには、まったく期待していなかった場面でした。

ただ「佐賀県」に一度も行ったことがなかったので、イカとサザエを食べるために計画した旅行でした。こんなにきれいな海を見ることになるとは思っていませんでした。

正直に言うと、ここの海はぼくにとって「異国的」な海ではありませんでした。写真だけを友だちに見せたら、韓国の済州島や南海岸のどこかの海だと言いそうなくらい、韓国の海辺とも似ています。

でも、この玄界灘は実際に韓国を向いている海ですよね。緯度も済州島と近く、韓国の南海岸を見ている海です。だから済州島や南海岸と似た感じがするのは、ふしぎなことではないのかもしれません。

風にゆれるススキ。

歩きつづけると、小さなススキ野原も出てきます。

長くないさんぽコースですが、変化がとても多いです。新しい景色がつぎつぎにあらわれます。だから、さらに楽しいさんぽになりました。写真もたくさん撮ることができました。

海風にゆれるススキ。

小さな丘をこえると、またちがう景色がひらけます。静かな海水浴場とはまったくちがう、荒い海が広がっています。なんとなく、風ももっと強くふいている感じがしました。

でも、この海は本当に済州島の海とよく似ています。深い青色の海と黒い岩。ぼくが好きなピョソン(표선)の海を思い出します。

深い青色の海の上に白い波の泡ができるのを見ながら、もう少し歩くと、石でできた鳥居があらわれます。「岬神社」と書かれています。海辺に神社があるようです。

道をそのまま歩いていくと、道の終わりに灯台があらわれます。そして灯台の前に岬神社があります。波の音と風の音だけが聞こえる、静かな場所です。

神社の横から、海へつづく小さな道がありました。道を気をつけて下りていくと、深い青色の海の前に大きな岩が一つあります。グーグルマップには御神体の岩と書かれていました。岬神社で神としてまつられている岩なのだと思います。御神体の岩という言葉は、「神が宿っている岩」という意味だそうです。

神社と灯台を見るために歩きましたが、じっさいに見ていたのは海でした。済州島の海と似ているからといって、美しくないという意味ではありません。むしろ、そのなつかしさのせいか、もっと深く目と肌に感じる海でした。

歩いては立ち止まり、ぼんやり海をながめ、また歩く。それをくりかえしました。今回の旅行が、こんなにも冬の海を感じる旅になるとは思っていませんでした。

ああ、ここでまた、ぼくが無計画な人間だということがあらわれます。ふつうは旅行の前に「見たいものを決めて」出発しますよね。でもぼくは、とりあえず行き先を決めてしまい、何も知らないまま現地に着いてから、思ってもいなかったものを見て、聞いて、食べて、感じて、感動するタイプです。

今回の旅行では、「サザエを食べてみよう」と思って波戸岬に来たのに、そこで「海」に恋をしてしまいました。

灯台と神社があった場所から、駐車場のほうへもどる道。こんどは別の道をえらびました。広い平地が見え、いくつかのオブジェも立っています。あちこちで記念写真を撮る人たちがいます。祝日だったからか、観光客も多く見えました。そして、ここが地元の人たちにも人気の観光地だということなのでしょう。

とても長い時間歩いたように見えるかもしれませんが、さんぽは一時間ほどでした。長いコースではありません。波戸岬でバスをおりて、サザエのつぼ焼きを食べ、道にそって波戸岬をぐるっと回った時間をすべて合わせても、一時間半もかかっていません。

そろそろバスが出発する時間です。少しなやみました。次のバスは一時間後です。

あと一時間、海を見ていようか。それとも今ホテルへ行ってチェックインをしようか。何度も考えたすえ、やはりホテルにもどってチェックインをすることにしました。ここから唐津までバスで一時間かかり、バスをおりてからホテルまで行く時間も考えると……あまり遅くならないほうがいいと思いました。

サザエを焼いてくれたおばさんにあずけていたトランクを受け取り、バスに乗りました。唐津まで一時間。車窓から見える玄界灘と唐津湾をながめていると、その時間は退屈ではありませんでした。

そして、唐津に到着。ここから、唐津の話がはじまります。

韓国のおじさん、zzoosでした。


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zzoos

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