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今回の旅、最高の瞬間

#7 ユダルサン


高下島(コハド)で、かなり体力を使ってしまいました。

健康階段や散策路、そして海沿いのデッキ。
とても難コースだった……と言うほどではありません。
単純に、私の体力が落ちているのでしょう。
若かった頃とは、もう体が違います。

それなのに、旅のスタイルだけは
いまだに若い頃のまま。
だから旅先で、たまにこうして寝込んでしまいます。

体力がかなり落ちていたので、
儒達山(ユダルサン)乗り場では降りずに、
そのままプクハン乗り場まで行ってしまおうかと、
一瞬考えました。

このあとの予定はあとで考えて、
とりあえずホテルに戻って休みたい。
そんな気分でした。

でも、ケーブルカーが儒達山乗り場に到着した瞬間、
自分でも気づかないうちに足に力が入り、
ひょいっと、降りてしまいました。

次に木浦へ来るのが、いつになるのか。
またこのケーブルカーに乗るのが、いつになるのか。
分かりません。

今回のユダルサンは、
どんな景色を見せてくれるのか。
それが気になりました。

散策路があったとしても、
歩くつもりはありませんでした。
せめて、乗り場の建物から見える景色だけでも
感じてみたかったのです。

事前に調べていたわけでもないのに、
ちょうどユダルサン乗り場には
屋上の展望台がありました。

木浦の市街地を見下ろすだけでなく、
海の向こうのヨンアムやコハドまで、
360度、素晴らしい眺めが広がっていました。

これを見ずに、
そのまま帰ろうとしていたなんて。

思っていた以上に、景色は良かったです。
そして、ひとつの安堵感がありました。

結局、少し無理をしてでも
ユダルサンで降りた。
良い選択だった、そんな安堵感です。

とはいえ、無理をしたのは事実なので、
これ以上どこかを回ろうとはせず、
1階にあるというカフェで
スマホを充電しながら休もうとしました。

……が、その1階のカフェは休業中でした。

トイレだけ済ませて、
ベンチに座って少し休んでいました。

そのとき、
なんだか、ちょっと「サッ」とした気配を感じたのです。

窓の外の景色が、ただ事ではありませんでした。
間違いなく、なにかがあります。
私の「勘」が、そう告げていました。

急いで、もう一度
屋上の展望台へ向かいました。

久しぶりに、
本当に見事な夕焼けに出会いました。

海の向こうのコハド、
そしてその海を越えた先、
はるか遠くのヘナムの名もなき山へと、
太陽が傾いていきます。

写真に収まりきらないほどの赤が
空を染め、
その下の穏やかな海には
やわらかな闇が広がっていきます。
影のグラデーションさえも、静かです。

疲れを理由に、
この景色を見逃しかけていたという
恐ろしい事実さえ忘れさせる光景でした。

この頃になると、本当に文字どおり
「瞬きする間」に
太陽は山の向こうへ沈んでしまいます。
景色は、刻一刻と変わっていきます。

休むことなく、
動画と写真を撮り続けましたが、
腕前が足りず、
これくらいの写真しか
共有できないのが残念です。

今回の木浦旅で出会った、
もっとも美しい風景でした。

韓国のおじさん、zzoosでした。


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zzoos

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