久しぶりの国内旅行です。
今回はモクポへ行ってみようと思いました。
韓国では、名前を聞けばほとんどの人が知っている都市ですが、
実際に旅行で訪れたことがある人は、意外と多くありません。
知名度のわりに、
旅行先としてはあまり選ばれない場所だと思います。
釜山や慶州、全州、江陵といった人気の都市とは、
少し違う雰囲気があります。
モクポには何度か行ったことがあります。
友だちと一緒に旅行したこともありますし、
モクポ出身の友人に美味しい店を教えてもらったこともありました。
恋人と、思いつきでモクポを訪れたこともあります。
8年ほど前には、
全国を旅していた途中で、
モクポに立ち寄ったこともありました。
でも、ふと思ったのです。
「一人で、ちゃんと」モクポを旅したことがないな、と。
全国旅行のときも一人ではありましたが、
あのときのモクポは、
済州島へ渡る前の前哨基地のような存在でした。
ゆっくり休んで体力を回復するために滞在していて、
街を歩き回ることはあまりなかったのです。
今回は、ゆっくりと、
しっかりモクポを歩いてみよう。
そんな目標を持って、
モクポ行きの列車の切符を予約しました。
(わざとらしい語呂合わせですが……)
もちろん、
全羅道の手料理を味わうこと、
そしてモクポの美味しい店を巡ることも、
大事な目的のひとつです。
日程は4泊5日。
決して短い旅ではありません。
モクポだけを巡る旅としては、
4日あれば十分すぎるほどだと思います。
むしろ長いくらいかもしれません。
ですが、
「美味しいものを食べる」旅として考えると、
この日程は少し足りません。
私は、たくさん食べられるタイプではありません。
一日に二食くらいが限界です。
そして昼からお酒を飲むことはほとんどないので、
お酒と一緒に、きちんとした食事ができるのは夕食だけ。
つまり、4泊の旅では、
「お酒と一緒にちゃんとした食事」ができるのは、
4回しかない、ということになります。
余談ですが、
こんなふうに旅程を組むせいで……。
昼間はあまりやることがなく、
夜になるとお酒を飲みに出歩く、
そんな旅になりがちです。

目的地はモクポ。
日程は4泊5日。
計画を立てて、
列車の切符を予約しました。
モクポは湖南線の終点です。
KTXで行くことができます。
以前は、
湖南線の列車はすべて龍山駅から出発していましたが、
KTXはソウル駅から出発します。
平日の出発でも、
KTXの切符はなかなか取れません。

正直なところ、
深く考えずにソウル駅発のKTXを予約してしまいました。
水西駅発のSRTにしていれば、
もっと楽に行けたはずです。
なぜ、水西駅には湖南線がないと思い込んでいたのでしょう。
本当に、久しぶりの列車旅です。
モクポからソウルへ戻る日になって、
水西駅にも行けることに気づき、
慌てて切符を変更しました。
次にモクポへ行くときは、
水西駅発の列車にしようと思います。
その頃には、また忘れていそうですが。
12時10分の列車に乗りました。
モクポまでは、およそ2時間40分かかります。
到着してから昼食をとるには少し遅い時間なので、
あらかじめコンビニで買っておいたキンパで、
車内で簡単に昼食を済ませました。
隣の席の女性は、パンで昼食をとっていました。
お昼どきに出発する列車ならではの光景です。
ソウルを出た列車は、益山で二つに分かれます。
一方は麗水へ、
もう一方はモクポへ向かいます。
滅多にないことですが、
列車を間違えると、まったく別の場所に着いてしまいます。

列車は遅れることなく、
定刻どおりモクポに到着しました。
降りてみて、少し驚きました。
ソウルは、とても寒い日だったのです。
でも、モクポはそれほど寒くありませんでした。
荷物を減らすために、
厚手のダウンを一着だけ持ってきたのですが、
これを着て歩くと、暑くなりそうな気候でした。
実際、昼間は上着を脱いで歩くほどでした。
やはりモクポは南の街ですね。
とはいえ、冬なので、
日が沈むと寒くなります。
ダウンがまったく要らない、というわけではありませんでした。

駅前広場で、少し時間を過ごしました。
なんとも言えない気分でした。
国内で一人旅をするのは、
いつ以来なのか思い出せません。
そして、初めてではないけれど、
決して馴染みきっているわけでもない、
「モクポ」という街に立っている感覚が、
とても新鮮でした。
これからの数日が、
楽しみになってきました。
宿は、モクポ駅の近くには取りませんでした。
駅周辺は旧市街ということもあってか、
宿泊施設も古いものが多かったのです。
最近できた宿は、
ゲストハウス形式のところが多く、
静かに一人で過ごしたい私には合いませんでした。
そこで、
新しくてきれいな宿が多い新市街、
平和広場のあたりに宿を予約しました。
モクポは小さな街なので、
タクシーで新市街へ移動しても、
料金は1万ウォンを超えません。
それでも、
「タクシー」という移動手段は、
ゆっくり歩いて回る旅には合わない気がして、
バスを調べることにしました。
実際、今回の旅では、
タクシーにはほとんど乗っていません。
2回くらいだったでしょうか。
バスがあまり来ない、
少し不便な場所でだけ利用しました。
時間は、いくらでもあります。
こんなときは、
待つことになってもバスに乗るほうが、
モクポをより深く感じられる方法だと思ったのです。
さあ、ここから、
モクポの旅の記録が始まります。
モクポの美味しいものと、
ゆっくり歩いて巡る旧市街を、
どうぞお楽しみに。
韓国のおじさん、zzoosでした。

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