北港(プッカン)の乗り場から出発したケーブルカーは、
およそ15分ほどで高下島(ゴハド)の乗り場に到着しました。
降りてすぐに並べば儒達山(ユダルサン)へ向かうこともできましたが、
初めて訪れるゴハドだったので、まずは島を少し歩いてみることにしました。



高下島は、榮山江(ヨンサンガン)河口の西側の海にある島で、
昔から木浦(モクポ)の沖合を守る自然の防波堤のような役割を果たしてきた場所です。
『乱中日記』には「寶化島(ボファド)」と記されており、
李舜臣(イ・スンシン)将軍が鳴梁海戦のあと、
ここ高下島に滞在しながら水軍を立て直したとも伝えられています。
現在はモクポ新港の建設によって周辺の地形は変わりましたが、
モクポの人たちは今でも、
昔からの区域だけを高下島と呼んでいるそうです。
そういえば、
モクポ大橋が架かる前にモクポを訪れたとき、
海の向こうに見えていたあの島が、
まさに高下島だったのだと気づきました。


さて、高下島に足を踏み入れたのは今回が初めてです。
思っていたほど大きな島ではなく、
観光用の散策路というものは、
きっと歩きやすい長さに整えられているのでしょう。
高下島乗り場から「健康階段」を登ると、
散策路に出ます。
小さな森の道を歩きながら、
遠くにはモクポ大橋、
さっき乗ってきたケーブルカー、
そして展望台が見えてきます。
まだ木々に囲まれた道なので、
ここが島であること、
海の上に浮かぶ小さな島であることは、
正直あまり実感できません。


歩いていると、ゴハド展望台が現れました。
うーん、この難解な建物はいったい何でしょうか。
おそらく、コンテナを積み上げたものが
構造の骨組みになっているのでしょう。
そして、その外観は
李舜臣将軍の板屋船を思わせます。
結果として、
板屋船をモチーフにした
ポストモダンな構造物になったわけです。
見る人によっては強烈で、
また別の人には少し不気味に映るかもしれません。
いずれにせよ、
ひと目で印象に残る展望台です。

展望台のすぐ横には、
海岸デッキへ下りる階段があります。
急で長い階段のため、
途中には休憩用のベンチも置かれていました。
下りるときは問題なかったのですが、
上りはかなりつらく、
何度も休みながら戻ることになりました。

海の上を歩き、
波の音を聞きながらの散策。
海の向こうにモクポの街を眺めながら歩くのは、
気持ちが自然とほぐれていきます。
歩いていると、
李舜臣将軍の銅像に出会います。
その凛々しい姿を背にして進むと、
高下島の端、ヨンモリに到着します。
ここはモクポ大橋のすぐ下です。

かなり歩いたので、
足に少し痛みも出てきました。
それでも、そのままヨンモリに座り、
しばらくの時間を過ごしていました。
モクポで、
ここまで海を感じることになるとは思っていませんでした。
私の記憶の中のモクポは、
港町ではあるものの、
意外と海を身近に感じにくい場所だったのです。
でも、海水浴場がないだけで、
どこへ行っても海がそばにある街でした。
今回の旅で、
そのことをあらためて実感しました。



韓国のおじさん、zzoosでした。

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