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香ばしいモクポの味、チュンカン

#12 テミョンチュン


モクポで有名な料理のひとつに、「チュンカン」と呼ばれるものがあります。
調べてみると、「中華楼のカンジャジャン」を短くして「チュンカン」と呼ぶようになった、
という説明が出てきます。
元祖は旧市街の商店街にある中華楼らしいのですが、
ちょうど私が訪れようとした日は定休日だったため、
近くにあるテミョンチュンを訪れることにしました。

席に着いてチュンカンを一杯注文し、待っていると、
あとから入ってきた団体客もチュンカンを注文します。
そして女将さんに「チュンカンってどういう意味ですか?」と尋ねていました。
私も耳を澄まして聞いてみると、
「昼ごはんを食べたあと、夕ごはんの前に、
中間でちょっと食べる軽い食事」という意味だそうです。
だから量も少なめなんですよ、と話していました。

中華楼のカンジャジャンなのか、
それとも“中間にちょっと食べる”という意味なのか、
どちらが正しい由来なのかは正直わかりません。
料理の名前というのは、正確な由来がわからないことも多いものです。
いずれにしても、モクポには
「チュンカン」という名前のジャージャー麺のスタイルがある、ということです。

料理が運ばれてきて、じっくり見てみると、
これはユニジャージャーです。
肉も野菜も、すべてとても細かく刻まれています。
全羅道の方言で言えば、「完全に刻みきった」状態です。
そしてソースが水っぽくないところを見ると、
一般的なジャージャーのように水でのばしていないようです。
つまり、カンジャジャンの一種というわけですね。

別皿で出てきたジャージャーソースを、
千切りきゅうりと半熟の目玉焼きがのった麺にかけて、よく混ぜて食べます。
麺は、普段食べているジャージャー麺より少し細めです。
そうめんほど細くはありませんが、
断面がやや縦長の形をしています。

よく混ぜて一口食べてみると、
ああ、これはなかなかの珍味です。
ソースがとても香ばしく、旨味が一気に広がります。
少し細めの麺の食感も悪くありません。
ただのありふれたジャージャー麺だろう、と思っていたのは大きな間違いでした。
モクポ旅行の中で、一度はぜひ食べておきたい、
そんな特別な味です。

正直に言うと、値段は少し高めです。
最近ジャージャー麺の価格がかなり上がっているとはいえ、
チュンカンは一般的なジャージャー麺やカンジャジャンよりも高い値段でした。
ご当地名物としての知名度が、価格に反映されているのでしょうか。
値段に完全に納得した、というわけではありませんが、
おいしいという事実は間違いありません。
これを書いている今も、自然とよだれが出てきます。

今すぐ一杯食べたくなる、
そんなモクポの味です。

韓国のおじさん、zzoosでした。


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zzoos

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