
鹿児島に着いた初日の夜。
どんな店で、どんな料理を食べようかと考えていました。
鹿児島に来た一番の理由は、もちろん黒豚しゃぶしゃぶを食べるため。
でも今は秋、魚に脂がのる季節です。
鹿児島は牛・豚・鶏などの肉も安くて美味しいけれど、
海の幸も豊富で新鮮な土地です。
これまでの鹿児島旅行では、なぜか魚をあまり食べていませんでした。
そうだ、今日は魚にしよう!


食べログとGoogleマップでいろいろ調べ、
ChatGPTの力も借りて、三軒ほど候補を選びました。
釣り船を持っていて、自分で釣った魚を出す店。
そういうところなら、旬の新鮮な魚が食べられます。

その中の一軒に行ってみました。
予約なしで入ったけれど、運よくカウンターに一席だけ空いていました。
ラッキー!
船頭料理魚庄。
「船頭」とは日本語で船長を意味する言葉です。
そして「船頭料理」とは、自分で釣った魚を料理して出す料理のことだそうです。


まず席について、ソーダ割りで飲む焼酎をおすすめしてもらいました。
店員さんのおすすめは「朝日」。
すっきりしているけれど、どこかピリッとくる味。
ちょっと不思議な焼酎です。
ちなみに、ソーダ割りを注文したのに、焼酎はロックで出てきました。
そしてウィルキンソンの炭酸水が一本。
自分で割って飲むスタイルでした。
お通しの三品も全部美味しかった。
香りの強い野菜の入ったサラダ、もずくとゴーヤ、
きのことはんぺんの煮物のようなもの。
お通しが美味しい店は料理も間違いない。
期待が高まります。

魚を食べに来たので、もちろん刺身を注文。
特選盛り合わせ一人前。
秋太郎、真鯛、高エビ、ミズイカ、カツオ、アワビ、サバ。
すべて鹿児島で獲れた旬の魚たちです。
秋太郎は、鹿児島の方言でメカジキのこと。
今が旬で、脂がたっぷりのった秋のカジキ。
秋が旬だから「秋太郎」と呼ばれるそうです。
写真ではサーモンのように見えるけれど、違います。
まぐろのトロのように口の中でとろけます。
名前もかわいいですね、秋太郎。
高エビは日本でも南の海でしか獲れない深海エビ。
ぷりぷりで甘みがあって、とても美味しい。

カツオ、サバも鹿児島の名物魚。
鹿児島県の枕崎は、カツオの水揚げ量が日本一だそうです。
漫画『将太の寿司』に出てくる「首折れサバ」は、
釣ってすぐに首を折って血を抜くという、
まさに鹿児島の特産サバのこと。
まさしく、皿の上に鹿児島の秋の海がありました。


鹿児島の秋の海に浸りながらふと見回すと、
店のあちこちに村尾の一升瓶がずらり。
首にタグがついていて、どうやらお客さんがキープしているようです。
この店、村尾に何か特別な理由でもあるのかな?
気になってメニューをもう一度見てみました。

なるほど、確かに安い。
一杯600円、一升瓶で8500円。
この値段なら自分も一本キープしたくなる。
(でも、四ヶ月以内に一本飲みきれるほど鹿児島に来れるかな……?)
とにかく、この店では村尾を飲むのが一番お得。
思い切って二合(約360ml)を注文しました。
三、四杯くらい? どうせもっと飲むし、まあいいか。

実際に出てきた二合の村尾は、かなりの量。
飲んでも飲んでも減りません。
こうして今夜の飲みすぎが始まりました。
ちなみに村尾は、森伊蔵、魔王と並ぶ「3M」のひとつ。
三つとも名前がMで始まるからそう呼ばれています。
プレミア焼酎で、ほとんどの店では一杯1000円以上。
鹿児島でも高い方です。
福岡ならもっと、東京ならさらに高い。
でもこの店ではびっくりするほど安い。
つい欲張ってしまいました……。

おつまみがもう少し欲しくなって、
「とりあえずバイガイ」を注文。
名前が面白いけれど、居酒屋ではよくあるネーミング。
「とりあえず」は「とりあえずビール」と同じ、
「まずはこれで」という意味です。
バイガイは鹿児島でよく見かける巻貝。
甘辛く煮付けてあって、軽くつまむのにぴったり。

カウンターに手書きのメニューが見えたので、
「これは今日の新鮮な魚だな」と思って一つ注文。
イワシ、つまり鰯です。
小さなイワシを丁寧におろしてあって、脂がキラキラ。
香ばしい旨みが広がって、まさに青魚の真髄という味でした。

最後に揚げ物が食べたくなって、
「釣りアラカブの唐揚げ」を注文。
アラカブは鹿児島の方言でカサゴ。
日本語では「笠子」、韓国語では「쏨벵이(ソムベンイ)」。
つまり「釣ったカサゴの唐揚げ」。
正直に言うと、高いし小さいし、魚の味はあまりしない。
でも揚げ物だからやっぱり美味しい。
身が小さくて味は薄いけれど、骨ごとカリッと食べられる。
釣り物だから高いのも納得です。
これで食べて飲んで、そろそろ立ち上がりました。
村尾を思う存分飲みました。
さあ、二軒目へ行こう〜!

韓国のおじさん、zzoosでした。

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