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鹿児島の秋の海、一皿。

#6 船頭料理 魚庄


鹿児島に着いた初日の夜。
どんな店で、どんな料理を食べようかと考えていました。

鹿児島に来た一番の理由は、もちろん黒豚しゃぶしゃぶを食べるため。
でも今は秋、魚に脂がのる季節です。

鹿児島は牛・豚・鶏などの肉も安くて美味しいけれど、
海の幸も豊富で新鮮な土地です。
これまでの鹿児島旅行では、なぜか魚をあまり食べていませんでした。

そうだ、今日は魚にしよう!

食べログとGoogleマップでいろいろ調べ、
ChatGPTの力も借りて、三軒ほど候補を選びました。

釣り船を持っていて、自分で釣った魚を出す店。
そういうところなら、旬の新鮮な魚が食べられます。

その中の一軒に行ってみました。
予約なしで入ったけれど、運よくカウンターに一席だけ空いていました。
ラッキー!

船頭料理魚庄
「船頭」とは日本語で船長を意味する言葉です。
そして「船頭料理」とは、自分で釣った魚を料理して出す料理のことだそうです。

まず席について、ソーダ割りで飲む焼酎をおすすめしてもらいました。
店員さんのおすすめは「朝日」。

すっきりしているけれど、どこかピリッとくる味。
ちょっと不思議な焼酎です。

ちなみに、ソーダ割りを注文したのに、焼酎はロックで出てきました。
そしてウィルキンソンの炭酸水が一本。
自分で割って飲むスタイルでした。

お通しの三品も全部美味しかった。
香りの強い野菜の入ったサラダ、もずくとゴーヤ、
きのことはんぺんの煮物のようなもの。

お通しが美味しい店は料理も間違いない。
期待が高まります。

魚を食べに来たので、もちろん刺身を注文。
特選盛り合わせ一人前。

秋太郎、真鯛、高エビ、ミズイカ、カツオ、アワビ、サバ。
すべて鹿児島で獲れた旬の魚たちです。

秋太郎は、鹿児島の方言でメカジキのこと。
今が旬で、脂がたっぷりのった秋のカジキ。
秋が旬だから「秋太郎」と呼ばれるそうです。
写真ではサーモンのように見えるけれど、違います。
まぐろのトロのように口の中でとろけます。
名前もかわいいですね、秋太郎。

高エビは日本でも南の海でしか獲れない深海エビ。
ぷりぷりで甘みがあって、とても美味しい。

カツオ、サバも鹿児島の名物魚。
鹿児島県の枕崎は、カツオの水揚げ量が日本一だそうです。

漫画『将太の寿司』に出てくる「首折れサバ」は、
釣ってすぐに首を折って血を抜くという、
まさに鹿児島の特産サバのこと。

まさしく、皿の上に鹿児島の秋の海がありました。

鹿児島の秋の海に浸りながらふと見回すと、
店のあちこちに村尾の一升瓶がずらり。
首にタグがついていて、どうやらお客さんがキープしているようです。

この店、村尾に何か特別な理由でもあるのかな?
気になってメニューをもう一度見てみました。

なるほど、確かに安い。
一杯600円、一升瓶で8500円。
この値段なら自分も一本キープしたくなる。
(でも、四ヶ月以内に一本飲みきれるほど鹿児島に来れるかな……?)

とにかく、この店では村尾を飲むのが一番お得。
思い切って二合(約360ml)を注文しました。
三、四杯くらい? どうせもっと飲むし、まあいいか。

実際に出てきた二合の村尾は、かなりの量。
飲んでも飲んでも減りません。
こうして今夜の飲みすぎが始まりました。

ちなみに村尾は、森伊蔵、魔王と並ぶ「3M」のひとつ。
三つとも名前がMで始まるからそう呼ばれています。
プレミア焼酎で、ほとんどの店では一杯1000円以上。
鹿児島でも高い方です。
福岡ならもっと、東京ならさらに高い。

でもこの店ではびっくりするほど安い。
つい欲張ってしまいました……。

おつまみがもう少し欲しくなって、
「とりあえずバイガイ」を注文。

名前が面白いけれど、居酒屋ではよくあるネーミング。
「とりあえず」は「とりあえずビール」と同じ、
「まずはこれで」という意味です。

バイガイは鹿児島でよく見かける巻貝。
甘辛く煮付けてあって、軽くつまむのにぴったり。

カウンターに手書きのメニューが見えたので、
「これは今日の新鮮な魚だな」と思って一つ注文。
イワシ、つまり鰯です。

小さなイワシを丁寧におろしてあって、脂がキラキラ。
香ばしい旨みが広がって、まさに青魚の真髄という味でした。

最後に揚げ物が食べたくなって、
「釣りアラカブの唐揚げ」を注文。

アラカブは鹿児島の方言でカサゴ。
日本語では「笠子」、韓国語では「쏨벵이(ソムベンイ)」。
つまり「釣ったカサゴの唐揚げ」。

正直に言うと、高いし小さいし、魚の味はあまりしない。
でも揚げ物だからやっぱり美味しい。

身が小さくて味は薄いけれど、骨ごとカリッと食べられる。
釣り物だから高いのも納得です。

これで食べて飲んで、そろそろ立ち上がりました。
村尾を思う存分飲みました。

さあ、二軒目へ行こう〜!

韓国のおじさん、zzoosでした。


zzoos

live in seoul, love in drink, snap in breeze


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