呼子で1泊するための旅の予定を立てました。
理由はやっぱり、食べものとお酒です。呼子に寄る理由は、呼子イカを食べるためですよね? 当然、お酒も一杯そえたくなります。そしてお酒というものは、飲んでいるうちに1次、2次…と、だんだん増えていくこともあります。
だから、おいしいものを食べるために寄る場所なら、宿まで取って、気楽に飲むのがいいと思います。しかも1泊すると、日帰りとはちがう景色が見られます。夜や明け方、そして早朝の景色です。
もちろん、唐津に宿を取って、バスで呼子と波戸岬を回る予定でも十分いけます。どちらもバスで行ける場所です。唐津を朝に出発して、呼子朝市を見て、波戸岬でサザエのつぼ焼きで昼ごはん、また呼子に戻って早めの夕食で呼子イカ、そしてバスで唐津に戻れば、1日コースになりますね。
まあ、そんな感じで。私は呼子で1泊したかったんです。久しぶりに旅館にも泊まりたかったし。



呼子はかなり小さな港町です。
だから宿を探すのが簡単ではありません。ホテルはないと思っていいです。ほとんどの宿は旅館か民宿です。
なので、外国人がネットで予約できる宿の数はとても少ないです。有名なグローバル予約サイトではほとんど出てこないし、日本の宿を探せるところ、つまり楽天トラベルとか、じゃらんnetで探すほうがいいです。まあ、それでも数が少ないのは同じなんですが。

ここに「ひとり旅」というデメリットをひとつ足すと、宿探しはさらに難しくなります。旅館で夕食つきのプランは、2名以上が多いんですよね。
そんな私の条件に合った唯一の宿が、尾ノ上旅館でした。
朝食と夕食つきのプランです。佐賀牛はあえて入れませんでした。これまでの経験だと、いいお肉は旅館よりも、町の店に行ったほうが満足度が高かったんです。


旅館の部屋は2種類ありました。ベッドの部屋はトイレと浴室つきで、値段も高い部屋。畳の部屋はトイレと浴室が共用の、昔ながらの部屋でした。
どうせ大浴場で洗うので、結局「部屋にトイレがない」ことが畳の部屋の問題でした。
でも1泊だけだし、せっかくなら和、つまり日本の畳の部屋に泊まったほうが雰囲気がいい気がしました。値段の差も小さくなかったし。

あ、ちなみに。じゃらんnetで旅館のプランをちゃんと見たいなら、韓国語や英語の説明じゃなくて、日本語で検索したほうがいいです。外国人向けの説明には、全部のプランを書いてないところが多いんですよね。尾ノ上旅館も同じです。今は翻訳が便利なので、たぶん大きな問題にはならないと思います。
私が泊まったプランはこれです。

尾ノ上旅館は温泉旅館ではありません。
旅館だからといって、全部に温泉があるわけじゃないんです。ふつうは温泉で有名な町に観光に行って旅館に泊まることが多いので、「旅館=温泉」というイメージが出やすいけど、呼子は温泉で有名な町じゃないんですよね。
でも大浴場があるので、部屋に浴室がないことは問題になりません。浴衣で大浴場まで歩いていると、「あれ? 温泉旅館に来てる?」みたいな気分がちょっとだけ出たりもします。もちろん大浴場はそこまで大きくないし、露天風呂もないけど。


尾ノ上旅館はペット同伴OKの宿です。だから、ほかの客が連れてきたペットに会うこともあります。ロビーではペット関連の用品も売っていました。写真にあるおやつは「ペット用」のおやつです。絶対に酒のつまみじゃないです。
とはいえ、ペット同伴OKの宿って聞くと、毛が舞ったりにおいがしたりしないか心配になりますよね。でも食堂やロビー、部屋で、においがしたり毛が舞ったりはしませんでした。だから、ほかの客のペット自体が気にならないなら、「ペット同伴OK」は大きな問題にはならないと思います。


旅館の場所は、アクセスがあまりよくありません。呼子の市場から歩いて30分くらいの、海側のはずれです。
旅館の目の前にバス停はあるけど、間隔がかなり長いです。それに正確にはバスじゃなくて、乗合タクシーという、ワゴン車みたいなので決まった路線を動く交通です。名前はタクシーで、運行はバス。料金は200円でした。現金のみです。


はずれにあるからアクセスが悪い、というのは短所だけど、別の面では長所にもなります。呼子を旅行する人の多くは、朝市の近くだけ見て終わるんですよね。尾ノ上旅館に泊まると、旅館の周りも見られます。
それがなぜ長所になるかというと、このあたりの景色がけっこういいからです。


短いけど、気軽に歩くのにちょうどいい散歩道もあります。そこから見る海もけっこうきれいです。
私は朝早く起きて、朝食の前に旅館の周りを歩きました。短い時間だったのに、海を見ながら歩くのは気分がよかったです。
そして、なんとも言えない表情をしている大きな仏像、呼子大仏も見られました。写真だと分かりにくいけど、思ったよりずっと大きいです。


呼子の尾ノ上旅館は、正直「仕方なく」選んだ宿でした。
ひとり旅を受け入れてくれる旅館って、意外と少ないんです。それにアクセスがよくない、という短所もあります。徒歩の旅だと、バスを降りてから旅館まで行くのも、けっこう大変な道になるかもしれません。
でも、いいところもあります。まず、旅館の周りの景色がいいこと。
次に、畳の部屋は古いけど、十分きれいで広いこと。6畳の部屋は、旅館の標準的な広さです。
そして何より、食事がけっこういいです。
もちろん高級レストランと比べることはできないけど、この値段でこのクオリティなら満足できる食事だと思います。しかも呼子イカが食べられます。コスパがいい、というのもこの旅館の大きな強みだと思います。
あ、最後に。予想とぜんぜん違ったことがひとつありました。
それは…2次会で飲める場所がまったくなかったことです。しかも旅館では、軽いおつまみすら買えませんでした。
だから旅館の自販機で買った発泡酒と焼酎は、つまみなしで飲むしかありませんでした。2次会にそなえて、お酒とつまみを準備してからチェックインすべきでした。
旅館の周りは、遅い時間まで営業する店どころか、そもそも人けが少ない場所です。呼子の繁華街(?)まで出たとしても、遅くまで営業する店があるかどうかは分からないけど、問題はそこまで歩いて30分ということです。しかも私が泊まった夜は、土砂降りの雨でした。
だから、もう全部あきらめて、部屋で早く寝るしかなかったです。
韓国のおじさん、zzoosでした。

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