旅の初日、ホテルにチェックインしたときには、もう21時ちかくになっていました。この時間だと、どこかお店をさがして街をあるくには遅すぎるんですよね。
ちょうどチェックインのときに見たら、ホテルの1階に居酒屋がひとつあります。スタッフのかたに聞いてみると、22時30分まで営業しているとのこと。それで、ほかのお店をさがす悩みも努力も、しないことにしました。
荷物を部屋において、すぐに降りてきて、1階の居酒屋のドアをあけました。

:: 思っていたよりずっとよかった居酒屋。ゆめぜん 出水店
KOKO STAY 出水の1階にある居酒屋の名前は、美食酒家 ゆめぜん 出水店でした。カウンター席にすわると、目のまえに鹿児島の焼酎の瓶がずらーっとならんでいるのが見えます。
期待しないわけにはいかない光景です。
わたしは鹿児島の焼酎がすきなんですよ。
メニューのいちばん前に、焼酎バイキングという飲み放題メニューの説明があります。およそ32種類の焼酎を、1時間、飲み放題で。値段は2,500円。焼酎の種類をながめてみたら、うわあ! 村尾もあるじゃないですか。
あっ! 21時がラストオーダーの時間です。いまは20時55分! ぎりぎりで注文に成功しました。これで焼酎が飲み放題です。焼酎は1杯だいたい500〜800円くらいですから、4〜5杯以上のめば得になります。

さいしょに頼んだ焼酎は、出水に舞姫のソーダ割り。出水に着いたので、出水の焼酎がのみたかったんです。すっきりした焼酎でした。
焼酎をのむたびに瓶を見せてくれるわけではないので、写真をとるたのしみはないんですよね。
つぎにのんだ焼酎は、伊佐美、佐藤 白、島娘。ぜんぶソーダ割りでのみました。さいごは村尾をロックで。
飲み放題がおわったあと、もう1杯だけのみたくなって、GLOW ep.8をソーダ割りでのみました。これは飲み放題のメニューにはなかった焼酎です。
ああ、ほんとうにたのしい時間でした。おもうぞんぶんのめる焼酎だなんて!!
とくに今日は佐藤 白がすごくおいしかったです。ふだんからすきなお酒ではあったんですが、ここまでおいしいやつだったかな? とおもいました。


焼酎ばかりのんでいたわけではありません。いまは夕ごはんを食べにきているんですから。
まずは本日のお刺身というメニューがあったので、今日は何が出るのか聞いてみたら、カンパチが出るとのこと。それですぐに注文しました。
たぶん養殖のものでしょうけど、夏がしゅんのおいしい魚ですし、鹿児島のカンパチはおいしいことで有名ですよね。とくゆうのコリコリした食感を期待していたんですが、熟成がすすんでいて、とてもやわらかい食感でした。


出水どりの塩麹焼き。塩麹につけこんでから焼いた料理です。
正直、旅の日程に出水をいれてはいましたが、出水はただ渡り鳥を見にいくところだとばかりおもっていました。出水に何が有名なのか、まったく知らなかったんです。ところが、あとで知ったんですが、出水どりは、鹿児島でいちばん有名な鶏なんだそうです。
だからでしょうか。ひと口たべたとたん、ほんとうにおいしかったです。ぷりっとしていて、それでいてやわらかいんですよ。

鹿児島にきたので、キビナゴも食べないといけませんよね。まずはキビナゴの天ぷらを注文しました。
メニューを見ると、キビナゴのからあげ、天ぷら、フライがあります。韓国語だとぜんぶ「揚げもの」ですが、日本ではそれぞれがちがう方式の揚げものなんですよね。
からあげは、材料に下味をつけて、水どきの衣ではなく片栗粉や小麦粉をかるくまぶしてあげるものをいいます。
天ぷらは、材料に下味をほとんどつけず、水どきの衣にくぐらせてあげるものをいいます。
フライはカツとほぼおなじ言葉だそうですが、小麦粉、たまご、パン粉のじゅんに衣をあつくつけて、さくっとあげる西洋式の揚げもののことだそうです。カツはおもに肉類、フライは魚介につける名前なんだとか。
わたしが頼んだのはキビナゴの天ぷら。ですから材料に下味はついていなくて、水どきの衣をつけてあげたので、からあげにくらべると衣がすこしあつくなります。
まあ、とにかく! この小さな魚をあげたんですから、おいしくないわけがないですよね。塩をふって、すこししょっぱめに食べるともっとおいしいです。


さいごに頼んだのは黒豚しゃぶしゃぶサラダ。
これはすこし残念でした。しかたのないことではあったんでしょうけど、豚肉をさきに火をとおして保存しておいてから出すメニューだからか、肉からすこし匂いがしました。

さいごに、お会計のときに満腹商品券をつかいました。
2千円で4千円ぶんの商品券が買えるというものです。出水に宿泊する人だけが買えるものなんだそうです。わたしは2泊するので、これを2回買ってつかいました。まいにち2千円ずつ割引を受けるわけですね。
わたしは旅をはじめる前に、その街の観光ホームページを一度ながめてみるほうなんですよ。出水の観光ホームページで、この商品券のことを知りました。そしてチェックインのときにホテルのロビーで聞いてみたら、すぐに買うことができました。
ちなみにこの商品券は、2026年10月1日までしかつかえないそうです。
この商品券の評判がよくて、今後もにたようなイベントがまたありそうな気もしますが。
出水の観光ホームページで確認が必要です。

22時30分ごろだったでしょうか。ゆめぜんはもう閉まる時間ですし、いなかの町で2軒目にのむお店をさがすのはかんたんではなさそうだったので、コンビニに寄りました。部屋にもどってかるくもう1杯のんで寝ようというつもりで、お酒とおつまみを買ったんです。
くらい夜道をあるいてホテルにもどるとちゅう、ホテルのすぐ前の路地のおくを、ふと見ることになったんですが、
あれ?
ぜんぶのお店が閉まっているのに、たった一軒だけ。あかるく灯りがついているところがあるんですよ。
それで気になってきました。あそこは何をするところだろう? もしかしてこの時間でも営業しているお店だろうか?

:: おそい夜、ふとした出会い。BASE&Co.
灯りのついているところまであるいていって、あかるい光がもれてくるところをのぞきこんでみると。あれ? 人たちがお酒をのんでいます。
おもわずドアをあけていました。ひとりですけど大丈夫ですかと聞いたら、うれしそうな表情と手ぶりで入ってこいと言ってくれました。
みんな立ってのんでいるのを見ると、立ち飲みのようです。
お店の看板にはBASEという文字だけが書いてあります。たぶんそれがお店の名前なんでしょうね。

町じゅうのお店がぜんぶ閉まっていてホテルの部屋にあがってのもうとおもっていたら、路地のなかにあかるい灯りが見えたのでひかれてきた、という話をしたら、ふだんなら閉まっていたかもしれないけれど、今日はとくべつな日だから一緒にのんでいるところなんだ、と言うんですね。
アメリカのオレンジカウンティから来たジェイクが、ここ出水で3年間、小学校の英語の先生としてすごしてきて、アメリカにもどることになったというんです。それで友だちと一緒に送別会をしているところなんだそうです。おなじ小学校の先生であるひろきさんとあゆみさん、そしてお店のマスターのむらおかまさひろさん。
こうして4人でたのしくのんでいたわけですね。
そこに突然、韓国から来た白髪のおじさんが合流したんです。
ふしぎなご縁ですね。おもしろい出会いです。




英語と日本語がまじった会話がいききしました。
ジェイクの話をしていて、わたしの旅の話をしました。3年間鹿児島ですごした話が気になって聞いてみたり、出水で何をする予定なのかを質問されたりしました。
小学校の先生がこんなにおそくまでのんでいて、明日の出勤はどうするつもりなのかと聞いたら、いまは休みの期間なんだそうです。www
焼酎をのんで、ワインをのんで、カクテルをのみました。さいしょはわたしが注文をしていたんですが、あるときからは、ここがお店ではなくてただパーティーをしているところみたいになって、そのままどんどんのみました。
旅の初日、おそい飛行機の時間のせいで何もできないだろうとおもっていた、まさにその旅の初日。ふしぎなご縁に出会うことになったんです。

そうやって2時間ほどのんだでしょうか。のみすぎたみたいで、さきに立ちあがるしかありませんでした。
ジェイクの送別会は、たぶんあけがた近くまでつづいたことでしょう。
ざんねんでしたが、わたしには明日の予定がありますから。
そして、わたしは、つぎの日……二日酔いになってしまいました。鹿児島の旅はいつもこうやってはじまるんですよね。うかれて焼酎をのんで、けっきょく二日酔いになってしまう初日。
はあ……
韓国のおじさん、zzoosでした。
