[ ]

錦江湾の海をつめこんだ

#29 いおワールドかごしま水族館


鹿児島県のまんなかには、鹿児島湾があります。地元の人たちは、錦江湾とよぶそうです。

ここは数万年まえの大きな噴火でできたカルデラに、海水が入ってできたそうです。桜島は、そのふちに新しく生まれた火山なんです。

つまり、錦江湾は火山の地形のうえにできた海、ということです。そのせいか、この海の生態系にはちょっとかわったところがあるそうです。海の底からふきだす火山ガスのおかげで生きている生きものもいるそうです。

ふしぎなところです。

まさにこんな鹿児島の海の生態を守り、研究しながら、市民に情報をつたえている場所があります。

いおワールドかごしま水族館です。

:: 暑さをさけて室内にかくれるのにぴったりな場所、水族館

鹿児島について2日目。もう5回目の訪問なので、観光のためにいきたい場所はとくにありません。だからといって、ホテルの部屋でずっとねころんでいるわけにもいきませんよね。

フレンドアンドバードでランチをたべて、かごしま水族館にいきました。

水族館で魚をみることに、それほど興味はないんです。でも、こんなに暑い真夏は、室内での活動を中心にスケジュールをくむのがいいじゃないですか。それでえらんだ場所です。

おとな1人の入館料2,000円をはらって中に入ると、平日なのにこどものお客さんがすごく多かったんです。たぶん、夏休みの時期だったからだと思います。

人の波におされるように、どこかへつれていかれると、イルカのプールにつきました。かべにはってあるイルカショーの時間表によると、5分後にショーがはじまるみたいです。

とてもラッキーでした。

:: たのしそうなイルカたち

ほんとうにひさしぶりにみるイルカショーでした。小さなプールをはやくおよいで、飼育員さんの手のあいずにあわせてとても高くジャンプするイルカたちは、たのしそうでした。せまいところで飼われてくるしんでいる、という感じはしませんでした。

たのしく旅行しているわたしの気分が、うつっていただけかもしれません。でも、かれらのジャンプや動き、そして表情からは、観客や飼育員さんのはげましと歓声にこたえるよろこびや興奮のようなものが、たしかに感じられました。

かごしま水族館には、ユニークな水路がひとつあるそうです。イルカ水路というものなんですが。水族館と錦江湾の海をつないでいるこの水路をとおって、イルカたちは水族館の外の錦江湾の海をそのまま感じることができるそうです。だから、イルカたちがイルカ水路に出てくると、水族館の外の屋外エリアでもイルカをみることができるんだとか。

水族館の中だけにとじこめられずに、海を感じられるからでしょうか。くわしいことはわかりません。じっさいのイルカたちの気持ちも、わたしにはわかりませんよね。でも、わたしはそう感じたんです。

イルカたちは、たのしくショーをみせてくれている、と。

:: 大きくなるまえに海へかえすジンベエザメ

イルカショーがおわって、本格的に水族館の見学をはじめました。エスカレーターでのぼると、大きな大型水槽、黒潮大水槽があらわれます。正直にいうと、沖縄の美ら海水族館の圧倒的な感動にはおよびません。みとめるところは、みとめないとですね。

水槽の規模はちょっと小さいですが、予想よりずっとみごたえのある風景です。まだ美ら海水族館をみたことがない人は、ここでもにたような感動をあじわえると思います。写真をみればわかるはずです。ほんとうに、なかなかみごたえのある光景なんです。

水族館でおよいでいるジンベエザメの名前は、ユウユウです。ほかの水族館にくらべると、ちょっと小さめなんです。もちろん水槽そのものの大きさのせいかもしれませんが、ここかごしま水族館のジンベエザメの育てかたが、ちょっとちがうからだそうです。

かごしま水族館では、ジンベエザメが5.5mになるまえまでだけおせわをして、そのあとはまた海に放流するそうです。これを「かごしま方式」とよぶんだとか。小さいときだけおせわをして、大きくなるまえに海へかえす、かごしま方式。

じゅうぶんナットクできるやりかただと思います。

:: 桜島がみえる休憩室

見学ルートにそって、しばらく立ったまま歩きまわっていると、4階にある休憩室につきます。窓の外には、海のむこうの桜島がみえる場所です。鹿児島は、どこからでも桜島がみえるんですってば。

自販機で飲みものを買って、いすにすわって休める場所です。1時間以上立ってみてまわっていたので、わたしもそろそろ足がいたくなってきていたんですが、休憩室があってよかったな、と思いました。

かべの一面には、タイヘイヨウアカボウモドキ(Longman’s beaked whale)の骨格標本が展示されています。かつて地球でいちばんめずらしいクジラといわれていたそうですが、日本の海岸で生きたまま発見されて、そのあと死んでしまってから、ここで保管しているそうです。

大きな興味や期待もなく、暑さをさけるためにえらんだ水族館でしたが、意外といい選択でした。ひさしぶりに、たくさんの海の生きものをみることができました。ぜんぶで2時間くらいの見学でした。

夏休みの時期だったので、こどもづれの家族のお客さんが多かったです。全体的に、水族館に人が多いなと感じるくらいの混みぐあいでした。

だからといって、見学のじゃまになるほどごちゃごちゃしてはいませんでした。おたがいに気をくばりながら、じゅうぶん見学できるくらいでした。

韓国のおじさん、zzoosでした。


zzoos

live in seoul, love in drink, snap in breeze