


:: 熊本と鹿児島を通るローカル線というか
今回のたびを計画しているときに知りました。肥薩おれんじ鉄道という路線のことを。
第一印象がいいじゃないですか。オレンジって、ひびきがいいんですよね。
あたまの「肥薩」は、熊本のふるい名前である肥後と、鹿児島のふるい名前である薩摩の、さいしょの字をとったものだそうです。
この路線が熊本の八代駅からはじまって、鹿児島の川内駅でおわる路線なんですよね。



この路線は、もともと鹿児島本線がはしっていた区間でした。
鹿児島本線は、北九州の門司港駅から鹿児島の鹿児島駅まで、ずーっとつながっていた路線だったそうです。
でも、その区間に九州新幹線が開業したことで、一部の区間が第三セクターにうつされました。まさにその区間が、肥薩おれんじ鉄道の区間なんです。
ちなみに第三セクターというのは、第一セクター(国営)や第二セクター(民営)とはちがう非営利のりょういきをさすことばだったのが、日本では自治体と民間がいっしょにつくった会社をさすことばになったそうです。




もうすこしわかりやすくいうと、新幹線が開業したことで、もうけの出ない一部区間の運営を自治体のほうにわたした路線、といえばいいでしょうか。
そのけっか、日本でよくみかけるローカル線とにたような役わりをはたしています。小さなまちの駅をひとつひとつ通りながら、地元の人の足になる列車、といったところでしょうか。
あ、もちろん鹿児島本線はいまものこっています。
でも、この区間もちょっとおもしろいんですよね。名前は「鹿児島本線」でひとつなのに、門司港駅から八代駅までの路線と、川内駅から鹿児島駅までの路線にわかれてしまったんです。



:: 海にそって走る鉄道
ともかく、この肥薩おれんじ鉄道がわたしのきょうみをひいた理由は、ふたつあります。
ひとつは、海ぞいをはしる列車だということでした。
この区間を地図でじっとみてみると、海にせっしてはしる区間がけっこうあるんです。列車にのって海ぞいをはしるのって、かなりたのしいことじゃないですか。列車たびのロマンのひとつでもありますし。
じっさいに、阿久根駅から川内駅までいく区間では、すてきな海をずっとみながらはしることができました。
いまおもえば、とちゅうでちょっとおりて、つぎの列車がくるまで海べをみることもできたんじゃないか。そんなことも考えますが、おおきなスーツケースをもって真夏のてりつける日ざしをあびながら移動しているさいちゅうには、そんな考えはまったくうかんでこなかったんですよね。



:: 今回の旅の発火点だった阿久根
もうひとつは、この列車が阿久根をとおるという点です。
今回のたびの発火点が、まさに阿久根だったんですよね。
あるシェフの鹿児島のたびをYouTubeでみました。阿久根の小さな魚屋さんでさしみを買って、宿でしょうちゅうといっしょに食べるばめんが、なぜか記憶にのこったんです。それで地図にその魚屋さんをマークしておきました。そして、その小さな港まちの名前をおぼえていたんですよね。
さいしょは暑さをさけて青森を目的地にたびの計画をたてていたのですが、いくつかの理由でなくなってしまい、つぎの目的地をどこにするかなやみながら地図をあちこちさがしているうちに、そのフラッグをみつけたんです。阿久根にある小さな魚屋さん。
この小さな港まちにいくにはどうすればいいのか地図をみていたら、駅があったんですよね。そしてその駅には、肥薩おれんじ鉄道というかわいい名前の列車がとおっていました。この路線で出水駅や川内駅に移動できるんです。
けっていてきだったのは、鹿児島空港から出水までバスで移動できるということでした。(あ、ちなみにおなじバスが阿久根までいくにはいくんですけど。)



:: そうしてできあがった今回の旅のコース
こんなコースができました。
鹿児島空港から出水までバスで移動して、出水から阿久根をへて薩摩川内まではおれんじ鉄道で列車のたびをしながら南へおりてくるコース、というわけです。
そのあとは鹿児島本線にのって鹿児島市に到着しさえすれば、そのまちはもう何度もいったことがあってよく知っているので、せっせとしょうちゅうを飲むたびになるでしょう。
かなり気にいっているコースです。
海ぞいに列車でうつりながら、あたらしい風景に出あう。そして最後には、なじみのまちですきな食べものとおさけを飲む、という計画です。


そして今、たびの前半、つまりおれんじ鉄道をつかって出水・阿久根・薩摩川内をまわる四泊五日のたびがおわりました。
このあいだにいちばんつよく記憶にのこったのが、まさにこの肥薩おれんじ鉄道からながめた風景たちなんです。もちろん阿久根というまちもこころのおくにのこってはいますが、ずっとつよくのこったのは列車とその風景たちなんですよね。
だからこうして、べつのポスティングでこの路線をふりかえってみるわけです。肥薩おれんじ鉄道という路線がどれだけみりょくてきな区間なのかを、みなさんにもよくおつたえしたいので。


韓国のおじさん、zzoosでした。
