:: 一日ゆっくり休むために立ち寄った、薩摩川内
薩摩川内は、もともとの旅の計画にはなかったばしょです。それもそのはずで、とくに観光で有名なところでもないし、この地域だけの特別なたべものやみどころがある街でもないんです。


今回の旅は、大きく前半と後半に分けて計画していました。
肥薩おれんじ鉄道をつかう前半と、鹿児島市での後半、というふうにです。
前半は汽車にのって新しい景色を見てまわることに重点をおいて、後半はすでによく知っているばしょでおいしいたべものとお酒をたのしもうという考えでした。



薩摩川内は、ちょうどそのまんなかにある街です。肥薩おれんじ鉄道がおわるところでもあり、鹿児島本線がはじまるところでもあるんですよね。
前半の旅がおわって、後半にうつるまえに、すこし休んでいきたかったんです。
三、四日ほど無理をしたからだをゆっくり休めながら、鹿児島でのむ焼酎にそなえて体力をたくわえておく、という意味です。だから、小さくても温泉のお風呂があるホテルを予約したりもしました。




ああ、なんだかぐだぐだと話が長くなりましたけれど、
薩摩川内は、なにかを見たりたべたりしに来たところではなかった、ということなんです。




:: それでも、はじめて来た街はあたらしい。
はじめて行くばしょや街は、旅人にばくぜんとした新鮮さをくれます。はじめてということ自体が新鮮じゃないですか。
ここ薩摩川内もそうでした。事前の情報もなく、まったくはじめて来たところでしたから。
川内駅舎も、その前の大通りも、川内川も、南のほうの西向田町あたりのアーケードの風景も、べつだんかわったところはないのに、なんだかちがって見えるんですよね。たぶん、はじめてということの力かもしれません。
路地から路地へと歩きながら、地方都市とくゆうのしずけさとゆとりと古さと手をつけられないままの感じと空っぽさのような、そんな幾重にもかさなったなにかを感じた、とでも言うんでしょうか。




川内川は、薩摩川内をとても大きく東西に横切る川です。そしてそこから小さく分かれて出た春田川という川があります。川というよりは、小さな小川のようなものですけれど。
そんなに大きくてきれいな流れではありません。でも春田川にそって歩く道も、感じがちがっていました。まっすぐに流れないというか。住宅街のあいだを流れながら、とても大きく流れが曲がるところが多いんです。それにしたがって景色がダイナミックに変わります。




薩摩川内は、わざわざ旅の目的地になるような街ではありません。でも旅の途中でたまたま立ち寄ることになれば、しずかな地方の小さな街の感じをたっぷり感じながら、ひと息ついていけるところでもあります。
この記事には、まさにそんな薩摩川内の街のあちこちを撮った写真をたくさん、たっぷりと入れました。わたしが感じた薩摩川内を、この記事で十分にお見せできたかどうかはわかりません。




韓国のおじさん、zzoosでした。
