
薩摩川内に日が沈んでいきます。だんだん暗くなっていく空をみながら、ホテルを出ました。
地図でチェックしてみると、食堂や居酒屋は西向田町のあたりに集まっているようでした。太平橋の南にある、アーケードの商店街みたいですね。
ホテルからあるいて10分ほどでした。人はあまりみかけませんでしたが、お店はとてもたくさんありました。

:: うまれてはじめて食べた鶏刺し、だん。
何軒かのお店を候補にしてなやんだすえに、最終的にきめたのがこちら、炭匠だん 川内本店です。
薩摩川内は観光で有名な街ではないからでしょうか、とくべつに有名な食べものはないみたいでした。それで今日の夜は鶏肉が食べたかったんです。あちこちに鶏肉をやいてくれるお店が多かったんですよね。
たぶん出水にちかいからだと思います。出水の鶏は鹿児島でいちばん有名な鶏だというけれど、ほんとうに有名なんですね。こんなことなら出水でもっと鶏を食べてくるべきだったのかな? と思ったりもしました。
こちらもいずみ鶏をあつかうお店です。


まず最初の注文として鶏刺しを頼みました。ももとむねをいっしょに出してくれるメニューがあったんです。
韓国でも鶏刺しを食べることはできますが、とてもめずらしいじゃないですか。日本では韓国よりよくみかけるメニューですね。とくに出水のように鶏が有名な街のまわりでは、もっとかんたんにみつけられます。
とにかくわたしは、この鶏刺しという食べものを、はじめて食べるのでした。
赤いところがみえる身がもも肉、白いほうがむね肉です。せん切りのたまねぎもいっしょに食べると、食べやすくなります。にんにくとしょうがのすりおろしもいっしょに出てきます。
たまねぎ、しょうが、にんにくをぜんぶ身の上にのせて、しょうゆをたっぷりつけて食べるのがよかったです。とくにしょうゆがおいしかったですね。
うーん…でも、この、鶏刺しという食べものですけど。これ、わたしにはかんたんな食べものじゃないですね。やっぱり魚じゃないお肉の刺身は、わたしがそんなに好きなスタイルの食べものではありません。
かんでいると口のなかに何かかたいものが残っているんです。たぶん筋膜とか、肉のかたい部分みたいなものでしょうけど。あの感じがきらいです。それに、よく食べていたものじゃないので、心理的な要因もはたらきますし。
なので、あの刺身は二切れ三切れずつ味だけみて、残すしかありませんでした。


刺身を食べきれないことをあらかじめ予想していたので、いっしょに注文しておいたももの火柱焼です。鶏のもも肉をとてもつよい火でいっきにやく料理ですね。それで火柱という名前をつけたんだと思います。
とてもつよい火でやくので、表面にはススみたいなものがついて、すこし黒っぽいすがたなんですけど。これ、とてもおいしいです。まず鶏肉そのもののクオリティがいいですね。さすがいずみ鶏! ぷりぷりしていてやわらかい身が、まさに絶品です。
しかもつよい火でいっきにやいたので、こうばしさが加わって、すこししょっぱめに味がついているので、とてもおいしく食べられます。おつまみにもいいですね。

さいごに、焼酎といっしょにおつまみとして食べるつもりで注文した焼き鳥を何種類か。左からオクラ巻き、しいたけ、ねぎま、かわ、つくねです。韓国でもかんたんにみかけるメニューですよね。
現地で食べたらものすごくもっとおいしいような気がしますが、かならずしもそうではありません。ただ、有名なお店をたずねなくても、平均的なクオリティそのものが高いのはたしかですね。
これらもおいしかったです。かわはもうすこしカリッとやくほうがわたしの好みではありますけど。


:: 静かに一日をしめくくるところ、バー椿。
夕食を食べたあと、川内川の夜景をみるためにすこしあるいたんですけど。これといって夜景をみられるようなばしょがなくて、すぐにまた繁華街のほうへもどってきました。
そうして静かでひとけのない繁華街 — これ、言いかたがおかしいですね — をゆっくりあるいていて、目にとまったお店に入りました。今日一日をしめくくる一杯をやりたかったんです。
お店の名前は椿。だいたいの雰囲気をみるとスナックじゃないかと思いました。カウンターにはおじさんたちがすわっていて、ママさんらしき美人の女性がひとり。
看板にはバーラウンジと書いてありますね。ちなみに日本で一般的にラウンジというと、バーとキャバクラのあいだくらいの業態をさすそうですが。正確にどういうちがいがあるのかはよくわかりません。夜の世界はむずかしいんですよね。
システムは90分3,500円の飲み放題だけです。焼酎とハイボールをかわるがわる飲みました。そのうち、となりの席のおじさんのすこし高いウイスキーをごちそうになったりもしました。
わたしのほかにもおじさんが3人ほどいたんですけど。わたしが韓国から来たと言うと、みんなめずらしそうにあれこれ聞いてくるんですよね。夜おそく、おじさんたちが集まるところにいくと、こうしてなんでもない話をしながらお酒を飲むたのしさもあります。
韓国のおじさん、zzoosでした。
