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きれいに整えられたホステル

#9 塩屋ホステル


阿久根は人口1.7万人ほどの、小さな港町なんですが、まちの規模のわりに宿が少なくはないようです。グーグルマップをみると、ホテルもあるし、ペンションもあるし、ホステルもあるんですよね。

でも、ぜんぶ予約でうまっていたのか、なぜかホテル予約サイトには泊まれる宿があまりありませんでした。

わたしの旅の日程で予約できるところは、二軒ほど。さんざん悩んだすえに予約したのが、塩屋というホステルです。

ほかの人といっしょに宿を使うのに慣れていないので、けっこう迷いました。でも写真でみるかぎりきれいそうだったし、ばしょもよかったんです。個室があったのも大きいですね。

じっさいにいってみると、写真でみたとおり、きれいに管理されていました。

阿久根駅から歩いて、だいたい10分ほどの距離にあります。

阿久根駅から大きなスーツケースをひいて歩いて、ホステルの近くまでくると、あちこちに看板があるので、道はかんたんにわかります。

ホステルのばしょがすこし裏通りなので、はじめていくときだけじゃなく、出かけて帰ってくるたびにまよってしまうんですよね。だから、この看板たちがずいぶん助かりました。

看板にしたがって奥へはいっていくと小さな庭が出てきて、その庭の前にハモニカンというカフェの裏口がみえます。

塩屋ホステルとハモニカンは、同じかたたちが営んでいるところです。だから塩屋にチェックインするには、ハモニカンに寄って鍵をうけとるんです。

午前10時をすこしすぎたころに着いたんですが、チェックインするにはずいぶん早い時間ですよね。なので荷物をあずけて、まちを歩いてみようと思っていました。

きょうは土曜日で、カフェはお休みの日なんだそうです。

12時までにチェックインできるよう、部屋は用意しておきますとのことでした。でも、わたしが来たときにカフェにいないかもしれないから、いま先に鍵をわたして、なかの設備を案内してくれるとおっしゃるんです。

共用のキッチンと共用の浴室、それから洗濯室について案内をうけました。まあ、とくべつなことはありません。きれいに使って、あとかたづけをきちんと、というようなことですね。

部屋もとても広かったし、共用のスペースもじゅうぶんゆとりのある空間でした。なによりも、とてもきれいでさっぱりしていたんです。エアコンもガンガンきいていました。

1階の倉庫にスーツケースをあずけました。部屋の用意ができたら、持ってあがるつもりです。

そして倉庫のなかには、宿泊客のための自転車が何台もありました。電動自転車ではありませんが、無料で借りられるというメリットがあります。阿久根駅前に電動自転車を借りられるところがあると聞いたんですが、そこで借りたら、けっきょく返したあとに宿まで歩かなきゃいけないじゃないですか。

宿で借りる自転車は、宿まで乗って帰れるというもうひとつの利点もあるんです。

部屋が用意できるまで、自転車を借りて阿久根をまわってみることにしました。あちこちをみてまわってお昼も食べて、午後3時ごろになってようやく宿にもどり、荷物を持って部屋へあがりました。

つまり、だいたい四時間ほど、自転車に乗ったわけですね。

ただ、この選択は⋯とりかえしのつかない大きなミスをともなっていたんですが。

きょうの天気がよすぎることを見おとしていたんです。日ざしが熱いを通りこして、痛いほどに照りつけていたので。なにも考えずに日焼け止めをちゃんと塗らないまま、自転車に乗りました。しかも半ズボンをはいていたんです。脚には日焼け止めをまったく塗っていませんでした。

四時間ほど、かんかん照りのなかで自転車に乗って帰ってきたわたしの全身は⋯まっ赤に焼けました。かるいやけどをしたわけです。

その後遺症 — むきだしの肌が真っ黒になってしまった — は、いまでもつづいています。ㅠㅜ

宿から自転車で5分もかからない距離にまちのスーパーがあります。水や飲みもの、アイスクリームのようなものを買って、冷蔵庫に入れておきました。

韓国とはすこしちがう野菜や果物も、みることができますよ。

ちなみに遅い時間には、橋をわたってファミリーマートまでいくのも、それほど遠くはありません。

宿をホステルのようなところにすると、いっしょに泊まる人たちと一杯やりながら、あれこれ話をするみたいなロマンもあるじゃないですか。

でも、わたしが泊まっているあいだは管理人もいなくて、いっしょに泊まるかたもいらっしゃらなくて、ただ静かに、きれいにゆっくり休めるところでした。

もしほかの旅行者がいたら、わたしが目をつけておいた魚屋でお刺身を買ってきて、宿で一杯やっていたかもしれませんね。

汽車の旅で隣の席にすわった人と親しくなるとか、ホステルでいっしょに泊まる人たちと親しくなるとか、たまたま寄ったバーでほかのお客さんと親しくなるとか、映画や小説でよくおこることは、じっさいのわたしたちの旅ではあまりおこらないことなのかもしれません。

うーん⋯

いや、わたしにはじつは「たまたま寄ったバーでほかのお客さんと親しくなること」だけは、ときどきおこることではあるんですけどね。

韓国のおじさん、zzoosでした。


zzoos

live in seoul, love in drink, snap in breeze