おれんじ鉄道に乗って八代駅から川内駅まで、ずっと下っていく区間の地図をじっと眺めてみるとですね、海をすぐ横にして走る鉄道だということがわかるんです。わたしが興味を持ったのも、まさにこのポイントでして。
でも面白いのは、八代から出水までは八代海をみながら走って、阿久根からは本格的に東シナ海をみながら走るという点なんですよね。
八代海は前に大きな島が立ちはだかっている内海で、東シナ海は遠く中国まで開けている海なので、感じがちょっと違います。



:: 阿久根港の夕焼けポイント、サンセットロード
阿久根では東シナ海まで開けた海がみられるからでしょうか。阿久根港で有名な観光ポイントのひとつが、まさにここ、サンセットロードです。
港の前の防波堤に長くウッドデッキを敷いて、きれいに整備しておいたばしょなんですよ。
阿久根の海が西に東シナ海をのぞんでいるので、天気さえよければ毎日うつくしい日の入りがみられそうなところです。
だから名前もサンセットロードとつけたんでしょうね。



宿に荷物をあずけて、自転車を借りて、いちばん最初に立ち寄ったのがまさにここ、サンセットロードです。
阿久根港がどんなすがたなのかも気になったし、日が暮れるころにまた来たらいい写真が撮れそうなところなのかも、チェックが必要でした。
真昼の港は静かでひっそりとしていました。やっぱり客船が通る港ではないからでしょうね。
広い空き地には正体のわからない背の低い建物がぽつぽつと配置されていて、正確にはわからなかったんですが、水産物の工場か倉庫みたいなものにみえました。正直にいって、観光地の風景ではないわけです。
だから大きな期待はしていませんでしたけど、サンセットロードそのものはよく整備されていてよかったですね。そして遠くに海がみられてよかったです。
ただ、まるごと海だけがみえるのではなくて、長い防波堤がいっしょに視界に入ってきて、ちょっと邪魔になるんですよ。すぐ前に大島があるのは風景を退屈にさせないので、いいポイントになりますけどね。


昼ごはんを食べたあと、宿で洗濯もして、シャワーも一度あびました。真夏に自転車に乗って走りまわるのは、簡単なことではなかったんですよね。やけどしてしまった肌に休息が必要でした。エアコンの下で水分を補給しながら、ゆっくり休みました。
そうして午後6時30分ごろ、また自転車に乗って宿を出ました。夕焼けの写真を撮るためです。
日本は韓国より日が30分ほど早く沈みますけど、鹿児島は日本のなかでもかなり西なので、韓国の日の入り時間と大きな差がありません。それに夏なので、たしかに日が長いです。天気アプリで確認した今日の日の入り時間は午後7時22分。だとすると6時50分から7時10分くらいが夕焼けのピークだろうと予想しました。
自転車に乗って10分ほどかかって、サンセットロードに着きました。


港と海は少しずつ金色に染まっていっていました。本格的な夕焼けがはじまるには少し早い時間に着きましたが、むしろ遅くなりすぎないうちに出てきてよかったと思います。
サンセットロードの防波堤の上には釣りをしている人がたくさんいましたね。それにわたしのように夕焼けの写真を撮りに来た人がもうひとりいました。




だいたい30分ほど。近くを歩きまわりながら夕焼けの写真を撮りました。
この時間の風景は、文字どおり、秒単位で変わるんですよ。だからシャッターをひんぱんに押してあげないといけません。そしてあとから、たくさんの写真のなかから気に入ったものを選び出すほうがいいです。
露出の条件も刻々と変わるのでよくチェックしないといけませんが、最近はほとんど自動モードで撮るので、そういうのは大して関係ないでしょうね。



黄色い色をしていた太陽は、水面に近づきながらだんだん赤く大きくなります。そうして、あっという間に水面の下へ消えてしまうんですよね。
この場面は本当にほんの一瞬の場面なので、しっかり気を引きしめてシャッターを押さないといけません。
ちょっとよそ見をしたら、太陽はもう消えてしまったあとでしょう。



陽が水面の下に完全に消えてしまってからも、暗さがすぐに広がるわけではありません。まだ残っている赤い気配が阿久根港を照らしているんですよね。
自転車に乗って阿久根港のまわりをもう少し走りまわりながら、写真を撮りました。観光地の海ではないばしょなので、むしろ独特な雰囲気の写真が撮れました。
宿に着いたときには、もうすっかり暗さが降りていましたね。
自転車をまた倉庫に入れておいて、
さあ、これからは阿久根の夜を感じてみる時間です。
韓国のおじさん、zzoosでした。
