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街の風景:いちばん恋しい、夜の路地。

#16 片町の裏路地


金沢の旅を振り返ると、ブログでいちばんよく書く言葉は「片町」です。

それにはちゃんと理由があります。正当な理由が。毎日、昼はそれぞれ別の観光地へ行くんですよね。でも夜になると、暗くなると、片町へ向かうんです。だから片町は、金沢でいちばん長い時間を過ごした場所で、いちばん愛着のわいた街ということになるわけです。

広い意味では木倉町を含んでいて、細かく言えば片町1丁目というより片町2丁目のほうなんですけど。

今回の記事は、以前に大通り沿いをご紹介した記事とはちがって、片町の裏路地の風景をお見せするための記事です。

説明はあまりありません。そのかわり、写真がたくさんあります。

片町と呼んでいいのかな、と思うエリアではあります。片町と香林坊の境界あたり、という感じでしょうか。

香林坊は片町のすぐ北にある繁華街です。片町が歓楽街だとすれば、香林坊はオフィス街といった雰囲気。通勤の時間になると、バスから背広姿の人たちがどっと降りてくるのが香林坊のバス停なんです。

金沢にはあちこちに用水が流れていますが、片町のなかにも二本の用水が流れています。

ひとつは、香林坊との境界あたりを流れる鞍月用水。もうひとつは、武家屋敷跡のある長町を抜け、犀川が海と出会うところまで流れる大野庄用水です。

大野庄用水は全長10kmにもなる、とても長い用水で、金沢でいちばん古い用水だそうです。

ちなみに用水というのは、人工的につくられた水路のことです。

木倉という名前は、加賀藩の木材倉庫があったことに由来する街です。

地図で見ると片町2丁目に属しそうなエリアなのに、木倉町だけ独自の行政名称を持っているのが気になって少し調べてみたら、金沢市の住民が昔の地域名を復活させる運動をして生き返らせた名前だそうです。

片町のなかでも特に人気のある店が多い通りです。

片町2丁目の花といえば、やはり新天地でしょうか。

木倉町にもいい店がたくさんありますが、すぐ下にある新天地にもおもしろい店がたくさんあります。もっとも、全部行ったわけではなくて。何軒か入って、多くは外から眺めた結果ではあるんですけど。

どちらかといえば、新天地は木倉町よりも小さな規模の店が多い印象です。もちろん木倉町にも、やきとり横丁みたいな、あり得ないくらい小さな店が集まった路地がありますけど。

新天地をひとまわりすると、変わった路地にひとつ出会います。とても大げさな名前のついた場所です。金沢中央味食街、つまり金沢中央グルメストリートという名前です。

名前は大げさです。でもお店はそうではありません。5、6人がやっと入れるほどのカウンター席しかない小さな店が、20軒ほど集まっているばしょです。

はじめてここを見つけたとき、この独特な雰囲気に惹かれずにはいられませんでした。でも、それぞれのお店がどんな場所なのかまったくわからなくて、なかなかドアを開けられなかったんです。ほとんどの店が、外からは内部が見えない構造なので。

もし金沢にまた行くことになったら、このばしょのお店をじっくり探索してみたいと思っています。

今回の金沢の旅は、わたしにとってとても楽しい記憶として残っています。

金沢城のためでも、兼六園のためでもありません。白川郷のためでも、21世紀美術館のためでもないんです。

ここ、片町の裏路地のためです。

イル・マーレひげの店で出会いがあって、その出会いのためにまた新しい店を訪ねて、そこでまた新しい出会いがあって。一緒に飲んで、笑って、しゃべった記憶たち。そんな時間と記憶が結局この旅を、金沢を、いい記憶にしてくれました。

だから片町は忘れられない名前になって、いつかまた行きたい街になりました。

韓国のおじさん、zzoosでした。


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zzoos

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